人生で初めてズル休みした日
「ズル休みは、いけないこと」
私はずっと勘違いしてたのかもしれない。
いつも通りにごはんを食べて、楽しく話して
家に帰ろうって思った時
「休んだ方がいい」
真剣な顔で言われた。
「何をこの人は言ってるんだろう」
全く意味が分からなかった。
…気づいたら彼の家にいた。
実家じゃなくて彼の家。
楽しく話していつもと変わらない。
朝起きて、会社に行こうって思った。
その瞬間
「頑張るペースを緩めた方がいい。とりあえず今日は休みな。」
体調が凄く悪いわけでもない
ただ彼の真剣な顔に押されて
電話で声を震わせながら
人生で初めてズル休みをした
彼は仕事に向かって、私は彼の部屋で1人
彼の読んでる本を読んで、掃除して
ひたすら「ぼーっと」してた。
知らないうちにうたた寝してて
彼が帰ってきて目が覚める
あたふたしてる私に一言
「落ち着いて寝れたんやな。よかった。」
自分のことを心配してくれる人
彼が会社に行くことを止めた理由
「休めていないと思ってたから」
*会社で上司に丸め込まれてる苦しいはずなのに、無駄に笑顔
*頼まれた仕事を一生懸命やり過ぎ、何でも屋になってる
*ひたすら焦ってあれこれ手を出す
寝れてるけど寝れてない。
自分で疲れを気づいてない、一旦ストップ掛けようと思ったと言われた。
「行動は大事、ただ体調崩したら意味ない」
当たり前のことなのに
身体が無茶効くからって忘れてた。
自分のことのように心配してくれる人を大事にしようと思った。
大切な人に心配ではなく、楽しさを共有したいなと。
落ち着く時間、空間
実家にいても何かしら考えて、調べてで
休む時間がなかった。
自分では休んでるつもりだった。
私は自分の落ち着ける場所を失ってた。
無になってのんびりして
「走り続ける過程で休む時間は大切」
初歩的なことを忘れてたみたい。
家族よりも、彼との空間は落ち着く
うたた寝してしまうくらい
自分の全てを「それでいいやん」
って受け止めてくれる空間、時間が休ませてくれた。
優しく受け止めてくれる世界
毎日これでもかってくらい
たくさんの感情が生まれては消えてを繰り返す。
そんな日々の中で、どんな自分をも包み込んでくれる世界があるということは
励みであり、支えであり、次のステップに進ませてくれる大事な世界なんだなーって思う。
でも走ることはやめない。
その優しさに甘えすぎないように
たまに休憩を挟みながら人として日々進化していくのが大事なことだと思うから。